大好きな国のひとつ、タイ。
東南アジアは、生命力がみなぎってくる感じがとてもすきです。日本みたいに電車で寝ることなんて怖くて絶対できないし、日本人みたいな平和ボケっていうのが感じられない。
当時、大学生だった私にとって、発展途上の東南アジアはとても刺激的で、”元気になれる国々”でした。。
タイに滞在した期間は、2週間という短い間だったのですが、いろいろひとりで歩き回って良かったなと思うのが、金色の大仏が寝ているワットポー(Wat Pho)!バンコク最古の寺院にある、涅槃仏です。
「ワットポー(Wat Pho)」の涅槃仏の足の裏って見たことある?
Reclining Buddha。日本語で、涅槃仏。
タイ語はまったく読めず、ずっと暗号のように見えていました。発音も難しいし、習得は大変そう。。
そして、こちらが、全長49メートル、高さ12メートルの寝釈迦仏。
素敵な金色だ。
でかすぎて、写真を撮るのが意外と難しい。。
仏像って立っているものや座っているものが多いですが、なぜ寝ているのかというと、この姿は、「一切の煩悩から解脱した状態で、入滅した姿」だそうです。
そして、意外と感動したのが、こちらの仏像の足の裏!どうなっているのかというと……
仏教と深い関わりを持つバラモン教の宇宙観が、108の絵で表されているのです。
とても芸術的な絵で見入ってしまいますね。108という数字は、煩悩の数。螺鈿細工(らでんざいく)という、細かく砕いて磨いた貝殻をはめ込んで絵を描くという世界的にも有名な技法で描かれています。
この平らな足の裏は扁平足と言いますが、扁平足は悟りを開いた印らしいです。
日本人は”信仰”を持っている人が少ないかと思いますが、そういう人でも、こういう偉大な仏像に触れると仏教という宗教の偉大さがわかるのではないでしょうか。
私は、宗教は哲学なのではないかと思っています。